IT転職すれば手に職がつく。年収635万になれる。そう思ってこのページを開いた人に、先に現実を伝えます。
IT業界の平均年収635万は嘘ではありませんが、それはスキルで戦える層の数字です。未経験でSES(多重派遣)に流れると、初年度の年収は250万円台が普通です。同時に、事務職・営業事務の求人は2025年7月時点で前年比16%減少しています。今の職場にいつまでもいられる保証は、どんどんなくなっています。
この記事では、厚生労働省の最新統計で男女別の年収実態を整理しながら、「本当に手に職がつくIT転職とはどういうことか」を解説します。
②IT業界の平均年収635万はスキルがある人の数字。SES未経験ルートは初年度250万台がスタートラインになる
③AI×ITスキルを今から身につければ、年収500万超・週3リモートは現実の選択肢になる
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IT業界の年収635万は誰の数字か
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、情報通信業の平均年収は男性635.3万円、女性496.5万円です。産業全体の平均(男性458万円・女性279万円)と比較すると、男性で約177万円、女性で約217万円高い水準です。
| 産業 | 男性平均年収 | 女性平均年収 |
|---|---|---|
| 情報通信業 | 635.3万円 | 496.5万円 |
| 製造業 | 492万円 | 267万円 |
| 卸売・小売業 | 361万円 | 206万円 |
| 全産業平均 | 458万円 | 279万円 |
ただし、この数字には大きな前提があります。情報通信業の統計には、大手ITメーカー・SIer・Web系企業で10年以上のキャリアを積んだエンジニアやマネージャー層が多く含まれています。
未経験からIT業界に入る際に流れ込みやすいSES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる多重派遣の現場では、初年度年収は250〜280万円が相場です。経験を積まずにSESをたらい回しになり続けると、3年後も300万円台のままというケースは珍しくありません。
「IT業界の平均年収635万」という数字は正確です。ただしその恩恵を受けているのは、専門スキルを持ちキャリアを設計して動いてきた人たちです。「とりあえずIT転職」で入ってしまうと、統計の恩恵には届かない可能性が高いです。
非ITの仕事が消えている現実
「今の職場にいれば大丈夫」という感覚は、統計が否定しています。
求人情報サービス大手の調査によると、事務職・営業事務の求人数は2025年7月時点で前年同月比16%減少しています。単月の誤差ではなく、2023年後半から続く構造的な減少トレンドです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 事務職求人数(2025年7月) | 前年比▲16% |
| AI・テクノロジー導入企業のうちアルバイト採用を抑制 | 45.2% |
| 22〜25歳の若手雇用数 | 2022年ピーク比▲13〜20% |
| 新卒レベルの職種をAIで代替すると回答した企業幹部 | 86% |
出典:Newsweek Japan『「AIで十分」事務職が減少…日本企業に人材採用抑制の波』、マイナビ調査(2026年1月)、第一生命経済研究所『AIは若手の敵か味方か』、Business Insider Japan
特に影響が大きいのは、データ入力・書類作成・経理補助・総務といった定型業務です。生成AIが最も得意とする領域と完全に重なります。
「AIで仕事がなくなる」という話を遠い未来の話だと思っている人がいます。実際には2025年時点で求人数として数字に出ています。「気づいたら選択肢がなくなっていた」という状況は、すでに始まっています。
営業職についても同様です。インサイドセールスの自動化・メール・提案書の生成AIによる作成が普及したことで、特にルーティン色の強い内勤営業・テレアポ系の求人は減少傾向にあります。
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【男性向け】ITで手に職をつけるロードマップ
男性がIT転職で年収を上げるうえで、まず理解してほしいのは「ITの中でもルートによって年収の天井がまったく違う」という点です。
同じ「IT転職」でも、SESに流れるルートとWebマーケ・クラウド・AIエンジニアルートでは、3年後の年収が100〜200万円変わります。
| 職種 | 年収目安 | 難易度 |
|---|---|---|
| Webエンジニア(バックエンド) | 未経験初年度280〜320万→3〜5年で450〜600万 | 高 |
| インフラ・クラウドエンジニア | 未経験初年度280〜320万→AWS資格取得後500万超も | 中〜高 |
| Webマーケター(SEO・広告) | 未経験初年度300〜350万→実績があれば450〜550万 | 中 |
| データアナリスト・AIエンジニア | 初年度350〜400万→需要拡大中・上限なし | 高 |
| SES(多重派遣) | 初年度250〜280万→スキルつかず300万台で停滞リスク | 低いが罠 |
「未経験OK」の求人の大半はSESです。入りやすさと引き換えに、スキルが身につきにくく年収が上がりにくい構造になっています。
男性が手に職をつける意味でIT転職を選ぶなら、入口より出口を見て選ぶ必要があります。「3年後に何のスキルが残るか」「市場で単体で戦えるようになるか」を基準に職種と企業を選ぶことが、SESの罠を避ける唯一の方法です。
具体的なロードマップとしては、以下の順序が現実的です。まず、AIツール・Webマーケの基礎を独学で習得します。ChatGPT・Claude・Notion AIを実務レベルで使えるようにする段階です。次に、その実績を数字で語れる状態にしてから転職活動を開始します。「AIを使って〇〇を自動化した」「Webサイトの流入を〇%改善した」という実績です。最後に、SESではなく事業会社・Web系企業・デジタルマーケ会社を狙います。
スキルなしで転職エージェントに丸投げすると、高確率でSESに誘導されます。動く前にスキルを作る、これが男性のIT転職で年収を上げる唯一の順序です。
【女性向け】ITで手に職をつけるロードマップ
女性にとってIT業界は、全産業と比較すると年収水準が高い業界です。ただし、その内側にも構造的な課題があります。
情報通信業の女性平均年収は496.5万円です。全産業の女性平均279万円と比べると217万円高く、数字としては魅力的です。一方で、同じ情報通信業の男性平均635.3万円と比較すると約139万円の差があります。この差の主な原因は、管理職・シニアエンジニア層への女性の到達率が低いことにあります。
スキルを持たずにIT業界に入ると、この差はさらに広がります。事務サポート・アシスタント系のポジションはIT業界でも低賃金で、AIによる代替圧力も高い領域です。女性がIT転職で年収を上げるには、専門スキルを持ったポジションを最初から狙う必要があります。
| 職種 | 年収目安 | ライフステージ相性 |
|---|---|---|
| Webマーケター(SEO・SNS・広告) | 300〜500万 | リモート多・時短対応しやすい |
| UIUXデザイナー | 320〜520万 | 在宅案件豊富・フリーランス転向しやすい |
| Webディレクター | 320〜500万 | コミュニケーションスキルが活きる |
| カスタマーサクセス | 280〜450万 | 未経験から入りやすい・SaaS業界で需要増 |
| データアナリスト | 350〜550万 | Excelスキルを起点にしやすい |
女性にとってIT転職のもうひとつのメリットは、ライフステージとの相性です。IT業界はリモートワーク対応率が高く、育休・時短勤務後の復帰でもスキルさえあれば年収を維持しやすい構造があります。「30代・40代でも市場価値が落ちにくい」という点は、非IT職と大きく異なります。
ただし、これも「スキルがある前提」の話です。資格なし・ポートフォリオなし・実績なしでIT業界に転職しても、事務補助・入力作業に配置されるリスクは男性と同様に存在します。女性がIT転職で手に職をつけるには、Webマーケ・デザイン・データ分析のいずれかを軸に据え、転職前に実績を作ることが現実的なルートです。
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「ガチ勢」と「なんとなくIT」で年収が200万変わる理由
同じIT業界に入っても、3年後の年収が200万円以上変わるケースは珍しくありません。その分岐点は、入社後にスキルを積み上げているかどうかです。
「なんとなくIT」で転職した人の典型的なルートはこうです。未経験OKのSESに入社し、客先常駐でマニュアル通りの作業をこなします。プロジェクトが変わるたびに環境もリセットされ、3年経っても特定の専門スキルが身につかない状態が続きます。年収は初年度の250〜280万円からほとんど動かず、「IT業界にいるけどITの恩恵を受けていない」という状態になります。
一方、「ガチ勢」のルートはこうです。転職前から独学でスキルを作り、転職後も業務外で学習を継続します。資格取得・ポートフォリオ更新・副業での実績作りを並行して進め、2〜3年で市場価値が上がった段階で転職または社内昇進によって年収を上げます。
| ルート | 初年度年収 | 3年後年収 | スキル蓄積 |
|---|---|---|---|
| なんとなくIT(SES) | 260万円前後 | 300万円台 | ほぼなし |
| ガチ勢(スキル先行型) | 320〜350万円 | 450〜550万円 | 専門スキル+AI活用力 |
この差を生む最大の要因は、学習継続力と目的意識です。「リモートしたいからIT」という動機だけでは、SESの底から抜け出す力になりません。
もうひとつ、現在進行形で起きている変化があります。ガチのマーケターもエンジニアもデザイナーも、AIを業務に組み込む速度を上げています。専門スキルに加えてAIを使いこなせるかどうかが、今後の年収の上限を決める要素になりつつあります。スキルを身につける段階から、AIとセットで学ぶことが前提になってきました。
今からIT×AIスキルを身につける人がやるべきこと
ここまで読んで、こう思った人がいるはずです。「じゃあ何から始めればいいのか」と。答えは単純です。ITスキルとAIスキルをセットで学べる環境に入ることです。
独学でプログラミングやWebマーケを学ぼうとして挫折する人の大半は、「何を学べばいいかわからない」「学んだことが実務で使えるか自信が持信が持てない」という状態に陥ります。2026年現在、そこに「AIをどう組み込むか」という変数も加わっています。
体系的なカリキュラムと、AI×ITの実務水準をセットで学べる環境として、現時点で最も現実的な選択肢のひとつがAIスクールです。
【SHIFT AI】は、AIスキルに特化したオンラインスクールです。ChatGPT・Claude・画像生成AIなどの主要ツールの実務活用から、マーケ・制作・業務効率化への応用まで体系的に学べます。まず無料セミナーで内容を確認できるため、いきなり費用をかけずに自分に合うかどうかを判断できます。
【案件URL:SHIFT AI無料セミナー申し込みページ】
「今すぐ転職したい」「スキルより先に動きたい」という人には、転職エージェントの活用も選択肢です。未経験・スキルなしの状態でも動きやすいエージェントとして、IT・Web系に特化したUZUZ・ウズカレITがあります。ただし、エージェントに丸投げするとSESに誘導されるリスクがあります。「この会社はSESですか」と必ず確認してから進めてください。
【案件URL:UZUZ】
【案件URL:ウズカレIT】
動くタイミングは今です。事務職の求人が消え、IT業界の年収格差が広がっている今が、最もコスパよく動ける時期です。1年後に同じことを考えていても、選択肢は今より少なくなっています。
まとめ
IT転職すれば手に職がつく、は正しいです。ただし「スキルを持って入った場合」に限ります。
IT業界の平均年収635万は統計上の事実ですが、その恩恵を受けているのはキャリアを設計して動いてきた層です。事務職・営業事務の求人が前年比16%減少している現実は、今の職場に居続けることのリスクを示しています。同時に、ITに移れば自動的に解決するという話でもありません。
判断基準はシンプルです。「3年後に市場で単体で戦えるスキルが残るか」を起点に職種・企業・学習環境を選ぶ。それだけです。ガチ勢とそうでない人の差は、才能でも学歴でもなく、この基準を持って動いたかどうかです。
今からでも遅くはありません。ただし、1年先延ばしにするたびに選択肢は減ります。AIを使いこなせる人材が希少である今が、最もコスパよく差をつけられるタイミングです。
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